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メディア掲載実績2014/04/08
回転寿司「力丸」などを運営する関西フーズ(兵庫県姫路市町坪)の子供向け「すし職人体験教室」が
好評だ。市場縮小や職人の減少への危機感から企画。このほど開かれた教室では、
プロの手ほどきを受けながら、小学生ら10人がにぎりずしに挑んだ。
同社は1980年に創業し、県内で10店舗を展開する。教室は年に1~2回をめどに昨年から始めた。
26日の教室では、抽選で選ばれた6~10歳の子供が、貸切店舗の厨房で6種12貫の握りに挑戦。
水に浸した手にサーモンやエビ、シャリなどを置き、真剣なまなざしで慎重に握った。
自作のすしを味わった勝原小2年の女児(8)は
「軍艦巻きが難しくて具材がこぼれたけど、珍しい体験で楽しかった」と満足そうだった。
和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される一方、すしづくりの現場は
店舗の減少や後継者不足の課題を抱える厚生労働省の2008年調査によると、すし店は12年間で
1万3千軒も減少。市場規模も年々縮み、職人の志願者も少なくなっているという。
次回の体験教室は夏休みごろを予定。発案した福永力夫社長は
「子供に握る楽しさを伝え、将来の人材育成につなげたい」と話している。
「神戸新聞26年3月28日付」